「合格トピックス講座」~
(この講座では、1級・2級建築施工管理技術検定の合格を目指している方々のために、建築施工の全般に係るポイントとなる問題を掲載します。1級受験・2級受験のいずれの方にも参考になるように、建築施工の工程に則して、重要基本事項に係る問題を取り上げて行くこととします。この「合格トピックス講座」は、原則として毎週水曜日に更新します。)第14回 土工事・山留工事②
【No1】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。解説
- 軟弱な粘性土地盤の掘削工事において、ヒーピングの危険性が高いと判断されたので、その対策として、剛性の高い山留め壁を良質な地盤まで設置し、背面地盤の回り込みを抑えることとした。
- 親杭横矢板工法の親杭をプレボーリングにより設置したので、受働抵抗を十分に発揮させて水平方向の変形を抑制するために、杭の根入れ部分はセメントペントナイト液の注入を行い、根入れ部分より上の杭まわりの空隙は存置した。
- 切ばり支柱と乗入れ構台支柱をやむを得ず兼用するに当たり、切ばり支柱としての荷重とともに、乗入れ構台上の重機や構台自重等の合計荷重に対する支持力を確認した。
- ソイルセメント壁の芯材としての形鋼に新品を用いたので、芯材の許容応力度は、短期許容応力度の値を採用した。
【No 2】埋戻し及び盛土に関する記述として、最も不適当なものはどれか。解説
- 機械による締固めを行う場合、盛土材料にばっ気又は散水を行って、含水量を調節することがある。
- 水締めは、水が重力で下部に浸透する際に上の微粒子が沈降し、土の粒子間のすき間を埋める現象を利用したものである。
- 盛上材科は、敷均し機械によって均等、かつ、一定の厚さに敷均してから締岡めを行わないと、将来盛土自体の不同沈下の原因となることがある。
- 動的な締固めは、ロードローラー、タイヤローラー等の重量のある締固め機械を用いて、人為的に過圧密な状態を造り、締め固めるものである。