「合格トピックス講座」~
(この講座では、1級・2級建築施工管理技術検定の合格を目指している方々のために、建築施工の全般に係るポイントとなる問題を掲載します。1級受験・2級受験のいずれの方にも参考になるように、建築施工の工程に則して、重要基本事項に係る問題を取り上げて行くこととします。この「合格トピックス講座」は、原則として毎週水曜日に更新します。)第 9回 品質管理
【No1】品質管理における確認・検査の方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。解説
- 防水工事の塗膜防水における防水材の使用量については、防水材の使用済み容器の数を数えて総使用量を出し、対象施工範囲の面積で除して単位面積当たりの使用量を算出して、所定のとおりであることを確認した。
- セメントモルタルによる磁器質タイル張りにおけるタイルの浮きについては、タイル張付け直後に、打診用ハンマーを使用して検査した。
- 戸建木造住宅の断熱工事において、天井の小屋裏側に設ける無機繊維系断熱材の施工状況については、天井下地の施工が完了するまでの間に、断熱材相互に隙間がないこと、防湿層が室内側に設けられていること、断熱材が設備配線・配管、天井吊り木等で浮いていないこと等を目視により確認した。
- 型枠工事において、監理者による「せき板と最外側鉄筋とのあき」、「バーサポートとスペーサーの材質及び配置」、「埋込金物の位置及び数量」等の検査については、型枠の組立てが終了した段階では困難であるので、型枠を組み立てる際の各工程において行った。
【No 2】品質管理に関する記述として、最も適当なものはどれか。解説
- 品質管理では,前工程より後工程に管理の重点をおく方がよい。
- 品質の目標値を大幅に上回る品質が確保されていれば,優れた品質管理といえる。
- 品質確保のための作業標準が計画できたら、作業がそのとおり行われているかどうかの管理に重点をおく。
- 品質を確保するためには,工程の最適化を図るより、検査を厳しく行う方がよい。