「合格トピックス講座」~
(この講座では、1級・2級建築施工管理技術検定の合格を目指している方々のために、建築施工の全般に係るポイントとなる問題を掲載します。1級受験・2級受験のいずれの方にも参考になるように、建築施工の工程に則して、重要基本事項に係る問題を取り上げて行くこととします。この「合格トピックス講座」は、原則として毎週水曜日に更新します。)第13回 土工事・山留工事①
【No1】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。解説
- 粘性土地盤の床付け面を乱してしまったので、礫・砂質土に置換して締め固めた。
- 構台杭を引き抜くことが困難であったので、地下水の止水対策を十分に施し、その杭を耐圧版内で切断し、以深を土中に残した。
- 排水工法を用いる掘削において、地下水位が計画のとおりに低下していることを、ディープウェルのケーシング内の水位により管理した。
- 地盤沈下を防止するため、地下水処理の工法として、リチャージ工法を採用した。
【No 2】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。解説
- 親杭横矢板壁の施工において、矢板を設置し、その裏側に裏込め材を十分に充填した後、親杭と矢板との間にくさびを打ち込んで裏込め材を締め付けて安定を図った。
- 砂質地盤の法付きオープンカット工法において、安全確保のため、地下水位を根切り底面以下に下げるとともに、法面勾配の角度は地盤の内部摩擦角より大きくした。
- ソイルセメント壁の施工において、掘削対象土がロームであったため、攪拌不良に注意し、入念に原位置土とセメント系懸濁液との混合攪拌を行った。
- ディープウェル工法を採用するに当たり、周辺の井戸枯れや粘性土地盤の圧密沈下等、地下水位の低下に伴う周辺への影響を検討した。