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タイとの交流

 

 北部タイではチェンマイから200キロほど離れたプレー県が、従来から木材の産地として知られているが、現存する北部タイ伝統木造建築物も多く、やはり維持や保存が問題になっている。 プレー県での視察では、土地そのものは王国の所有で、他方、建物自体はキリスト教の団体の所有というケースも見受けられ、伝統木造建築の保存・修復にあたって、解決すべき問題も多い。
 なお、タイ国立メージョー大学(チェンマイ)建築学部を訪問し、学部長以下複数の教員と面会し、伝統木造建築に係わる意見交換を行った。
 また、在チェンマイ日本総領事館を表敬訪問し、総領事や副総領事(広報文化担当)と面会し、当会と伝統木造建築の集積に富む北部タイの建築士会、大学等との交流、協力の促進を図る計画について説明し、意見交換を行った。 在チェンマイ日本総領事館の面会者は、以下の通りである。

 樋口 惠一 総領事、新関 大海 副領事(広報文化担当)


令和5年

令和5年11月には、主に以下の伝統木造建築物を視察した。
 ・チェンマイ大学 ラーンナー・トラディショナルハウス・ミュージアム
  (移築された伝統的古民家等を野外展示)
 ・市内の有名寺院の一つである、ケート寺院の伝統木造建築物
 ・建築士会との会合後に、チェンマイ旧市街のいくつかの寺院を視察した

 その他、プレー県・ランパーン県における7か所の伝統木造建築物を視察した。 特に、ランパーン県における、タイと西洋の折衷建築であるジンジャー・ブレッド様式と呼ばれる建築物は他に類例のない建築物として、世界遺産にも登録の機運が高まっている。なお、タイのコロニアル建築は、木造の建物に素焼きの屋根瓦、風の通気を確保するため窓の上部やドア・パネルに施された雷文細工、日陰をつくり出す屋根のついた長いバルコニー、雨期の雨よけ等が建築上の特徴となっている。
 その後、国立チェンマイ大学建築学部を訪問し、更に北部タイ建築士会役員とのミーティングを行い、伝統木造建築の保存に係わる有益な意見交換をすることができた。なお、古都チェンマイでは、伝統木造建築を改修してホテルやレストランに利活用している種々の優れた実例を見ることができ、非常に参考となる機会となった。今回の有益な成果を経て、今後、できる限り当地の関係機関の要望等を踏まえ、持続的に発展できることを目途として、伝統木造建築に係わる技術交流を発展させて行くことが望まれる。

 日タイ伝統木造建築交流のための調査では、伝統木造建築の集積地でもあるタイ北部、特にプレーとランパーン、チェンマイにおける貴重な伝統建築を視察することができ、また、各地の関係者と貴重な意見交換をすることができ、今後に向けて大変意味のある機会となった。

ベトナムとの交流

 

会議概要報告

第7回日越伝統木造建築交流会議

会議
2018年4月25日~29日:「フエ遺跡保存センター」と技術協力や人材育成の協力、世界的に貴重な文化遺産である伝統木造建築の集積地であるフエの歴史的建築物の継承につなげていくことを目途として新たな協定を結びました。
 フエの貴族住宅「延福長公主祠」の模型も製作し、今回の調印式を機に、同センターへ寄贈し、旧王宮内で既に展示がされています。

   ⇒報告書



第6回日越伝統木造建築交流会議

会議
ベトナム政府系機関であるフエ遺跡保存センターからの要請を受けて修復・保存に技術面で協力している本会が、同センターと共催で2017年11月1日に現地で6回目となる「日越伝統木造建築交流会議」(準備会議)を開きました。

   ⇒報告書

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