2級建築施工管理技士
「令和6年度2級建築施工管理技術検定・後期 第一次検定総評」
● 出題数等
令和6年11月24日(日)に、後期 第一次検定試験が実施されました。設問数、解答数、必須問題数、選択問題数は前期一次検定と同じでした。改めて、昨年度の一次検定から大きく変わった点を記してみます。
- ・「建築学」に関する出題において、従来では「14問中9問選択解答」でしたが、「4問の必須回答 + 10問中5問選択解答」となりました。従来型に於いては、不得意分野の設問は回答を避けることが可能でしたが、今回の4問の必須問題は全分野(環境工学・一般構造・構造力学・建築材料)から1問づつ出題されており、「不得意分野の回答を避ける」ことが、実質出来なくなりました。今後は、建築学全分野を万遍なく学習しておくことが必要となります。
- ・「能力問題」につきましては、試験実施機関からの事前公表の通り、出題形式が「四肢二択」から「五肢一択」に変わりました。更に、従来は4問の出題でありましたが、1問増えて5問の出題となりました。出題は、「躯体工事」「仕上工事」から各2問づつ、「安全管理」から1問の出題でした。
● 難易度の高い問題
- №9 :基礎杭についての問題でした。余り馴染みのない工法名を含む選択肢が二つあったため、正答肢を選びずらかったのではないかと思われます。
- ・№13:タイル全般についての細かい知識が必要な難問でした。
- ・№14:各種シーリング材の特徴を正確に覚えていないと、不適当な肢を選びづらい難問であったと思います。
- ・№21:国が木造建築を奨励している現状の下、本問のような形式の設問は、今後も出題される可能性は高いと思われます。代表的な継手や仕口の名称は押さえておきたいものです。
- ・№41:「五肢一択の能力問題」の内、この問題は専門知識が無いと答えずらい問題でした。カーテンについての細かい知識が必要な難問でした。
- ・№46:建設業法における「主任技術者」についての正確な知識が無いと戸惑う問題でした。今年の二次検定においても、「主任技術者」についての条文が出題されていることから、今後の試験対策として重要な部分になろうかと思われます。
● 総評
初見の記述や、初見の用語が散見されましたが、その一方で、過去問からの出題も多数ありました。難易度としては標準レベルでしたが、取りこぼしてはならない問題を確実に得点することが必要でした。