-確実な合格に導く最も効果的・効率的な勉強法とは?-
●系統的に関連事項をまとめて、集中的に学ぶ学習法が最も効果的で効率的
- 建築士資格取得の試験は、数ある国家資格試験の中でも相当に難関の試験に位置付けられるものであるため、単に個々の事項についての断片的な知識を学ぶのみでなく系統的に整理された知識や、表面的な記憶のみでなく理論についての確実な理解を身に付けておくことが合格のためには不可欠です。
- 一例をあげるとすれば、建築法規の試験で近年、ほぼ毎年のように出題される道路斜線の高さ制限についての問題や容積率の制限についての問題では、それぞれについての規定の外に様々な緩和規定が定められており、試験の問題としてはそれらの緩和規定が複雑に関係した問題が必ず出題されています。
- このため、基本的な規定や緩和規定をそれぞれバラバラに断片的な知識として学ぶことは著しく非効率で、基本的な規定と共に様々な緩和規定を同時に系統的に整理して集中的に学ぶことが最も効果的で効率的な勉強法と言えます。
- このような例は、学科の各科目の随所に見られるため、総じて、関連事項を系統的にまとめて集中的に学ぶ勉強法が、近年、出題頻度が増加傾向にある、過去問の単なる焼き直し問題でなく、一層深い理解力や応用力を要する問題にも適格に対応できる実力を養う最も効果的な勉強法となります。
- なお、学科の各科目においても、例えば、計画と法規、構造と施工などの相互の科目に互いに関連する事項が種々含まれているため、それらの関連する事項の理解をより効率的に高めるためにも、本会の講座では、各科目の講義の進捗度をできるだけ同時並行的に進め、更に、各学習段階での理解力を深めるための各科目に横断的な実力強化テストを定期的に実施することとしています。
●最重要のエスキースでは、全体と部分をまとめて集中的に考える演習が不可欠
- また、設計製図の勉強においても、実際の試験が極めて長時間に渡る試験であることからも、普段からも試験に準ずるまとまった時間による設計(建築計画)力及び製図力を身に付けるための演習が不可欠ですが、特に設計製図試験での合否の重要ポイントとなる建築計画では全体の計画と個々の部分的な計画とが不可分の関係にあるため、全体と部分を別々に考えることは意味がなく、系統的に全体の計画を適格に考慮しつつ、個々の部分的な計画を考えていく、まとまった時間に集中的に考える演習が最も重要であるといえます。
- 更に「設計は手で考える」という諺もあるように、単に解説を聞くだけでなく、厳選された演習課題について必ず受講生自らが作成した解答例についての適切な講師による添削指導が、設計製図試験の合否の鍵ともいえる建築計画力を身に付けるためには不可欠となります。
- 以上のことは丁度、水泳の練習に際して、講師から泳ぎ方の解説のみをプールの脇でいくら聞いても、実際にプールに入って講師の適切な指導の下に自ら泳ぐ練習をしなければ絶対に泳げるようにならないということとも酷似しているといえましょう。
●系統的にまとめて学ぶ学習法が主、余暇・隙間時間による学習法は従
- 上記のように、学科においてはまとめて系統的に学ぶことが効果的である項目が随所にあり、また、設計製図においてもまとまった時間に集中的に学習することが不可欠であるため、本会の講座では過去の試験や近年の試験の傾向を充分勘案した上で、あまり無理のない最も効果的で効率的であると考えられるカリキュラム及び時間配分の構成となっております。
- なお、余暇時間や隙間時間を復習等のために活用することも有意義なことと考えられますが、それらは補完的なものであって、あくまでも、計画的にまとまった時間で集中的に学習することが最も効果的で効率的な学習法であるといえます。
- これは、従来から専門学校、大学等の授業においても、効果的な授業法として各単元ごとに一まとめとして集中的に一定の授業時間に授業が行われてきていることからも自明のことであるともいえます。
- このため、長期にわたる建築士試験の準備のためには、ご自身の生活スタイルに合わせてあまり無理のない範囲で一定のまとまった時間を確保して、計画的に学習を進めていくことが最も基本的な重要ポイントであるといえます。