「合格トピックス講座」~

この講座では、1級・2級建築施工管理技術検定の合格を目指している方々のために、建築施工の全般に係るポイントとなる問題を掲載します。1級受験・2級受験のいずれの方にも参考になるように、建築施工の工程に則して、重要基本事項に係る問題を取り上げて行くこととします。

第 9 回 品質管理

【No1】品質管理における確認・検査の方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  1. 防水工事の塗膜防水における防水材の使用量については、防水材の使用済み容器の数を数えて総使用量を出し、対象施工範囲の面積で除して単位面積当たりの使用量を算出して、所定のとおりであることを確認した。
  2. セメントモルタルによる磁器質タイル張りにおけるタイルの浮きについては、タイル張付け直後に、打診用ハンマーを使用して検査した。
  3. 戸建木造住宅の断熱工事において、天井の小屋裏側に設ける無機繊維系断熱材の施工状況については、天井下地の施工が完了するまでの間に、断熱材相互に隙間がないこと、防湿層が室内側に設けられていること、断熱材が設備配線・配管、天井吊り木等で浮いていないこと等を目視により確認した。
  4. 型枠工事において、監理者による「せき板と最外側鉄筋とのあき」、「バーサポートとスペーサーの材質及び配置」、「埋込金物の位置及び数量」等の検査については、型枠の組立てが終了した段階では困難であるので、型枠を組み立てる際の各工程において行った。
解説
2.JASS19.3.4.3.b(1)より 壁タイル張り仕上げ面は、施工後2週間以上経過した時点で、全面にわたりタイル用テストハンマーを用いて打音検査を行う。
- 正解 2 -


【No 2】品質管理に関する記述として、最も適当なものはどれか。
  1. 品質管理では,前工程より後工程に管理の重点をおく方がよい。
  2. 品質の目標値を大幅に上回る品質が確保されていれば,優れた品質管理といえる。
  3. 品質確保のための作業標準が計画できたら、作業がそのとおり行われているかどうかの管理に重点をおく。
  4. 品質を確保するためには,工程の最適化を図るより、検査を厳しく行う方がよい。
解説
3.「作業標準」とは、作業条件、作業方法、管理方法、使用材料、使用設備その他の注意事項などに関する基準を定めたものであり、品質確保のためには、「結果」より「生産の過程」を重視する。よって3.が最も適当である。
- 正解 3 -

 「品質管理」からは、各種の工事の「重要管理事項」の他、「品質管理の基礎知識」、「品質管理手法」などについて出題されます。
 No.1は、重要管理事項の「検査・試験方法」に関する例題です。工種は様々ですので、各管理事項については「施工法」の学習の一環として記憶にとどめるようにしましょう。「検査・試験方法」については、出題されるものはある程度特定されるので、過去に出題されたものは押さえておかれるとよいでしょう。
 No.2は、「基礎知識」についてのものですが、「品質管理の考え方」を端的に示す例題です。一般的には「品質」は、「性能」や「見映え」などについて水準の高いものを良しとして、生産されたものの『結果』を重視することが少なくないのですが、「品質管理」では、「計画的」に、「目標」を定めて、それを「効率よく」、「目標に従って」、生み出す『過程』をより重視します。これによって、万一不具合が生じた場合には、原因の究明や対策が合理的に行えますし、生産されたものの信頼性にもつながります。このことを正しくつかむことによって、応用問題にも対処できるようになり、各種の「品質管理手法」の目的や有用性も理解できるようになることでしょう。


※過去の出展(過去5回分を表示)
第 8回解説 2018年 5月23日 工程管理②
第 7回解説 2018年 5月 9日 工程管理①
第 6回解説 2018年 4月25日 材料管理②
第 5回解説 2018年 4月11日 材料管理①
第 4回解説 2018年 3月28日 工事管理②
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