1級建築施工管理技士

29年度 1級建築施工管理技術検定・学科試験の総評

【総評】
 出題形式は近年とほぼ同じで合計82問出題のうち60問解答でしたが、全問解答問題のうち5問が午後に移り、午前・午後の試験時間も少し変わりましたが、所要時間などにあまり影響はなかったでしょう。
 合格ラインについての難易度は、必ずしも高くなかったと言えましょうが、新しい内容の枝問や数値を伴う設問も多く、難しいとの印象を持たれた方もおられたかもしれません。しかし総じて基本を問う事項も多く、適切に準備された方については、冷静に対応すれば合格ラインは確保できたものと思われます。
 うろ覚えでない正確な知識を踏まえて、各枝問から基本事項の正解枝を見つけ出す力が養われていれば、合格のために必ずしも無暗に広い詳細の知識を必要とするものではなく、基本事項を丁寧に習得する学習法と、目新しい記述に惑わされずに、身に付けた力を解答に生かし切る実践力を問う出題であり、学習法の是非が合否を分けたものと思われます。



【午前の部】
<環境工学・構造・材料>:問題1~問題15 *15問題中12問選択解答
一部に詳細な内容も含まれますが基本的なものも少なくありません。構造計算など過去出題の延長上にある類題をしっかり押さえることが、これまで同様に基本です。

<共通>:問題16~問題20 *5問題中全問題必須解答
基本的な内容の選択枝が多く、得点は確保できたと思われます。


<躯体工事・仕上工事>:問題21~問題45
*躯体工事 13問題中5問選択解答。仕上工事12問題中5問選択解答。
詳細の数値や一部専門的な内容が少なくないのが印象的ですが、習得した基礎知識の中から基本事項に関するものを読みとり、回答する設問を適切に選ぶことができれば対応できたでしょう。

<施工計画>:問題46~問題50   *5問全問解答
 基本事項を正しく理解していれば、比較的やさしかったものと思われます。

【午後の部】
<施工管理法>:問題51~問題70 *20問題中全問題必須解答
細かな数値が示される設問や、品質管理に関するやや専門的な用語についての設問もありましたが、基本的な知識で正解が導ける問題も多く出題されています。管理の基本的な考え方を習得すること、受験対策上重要な数値については正確に記憶することが、確実な得点につながったのではないでしょうか。


<法規>:問題71~問題82 *12問題中8問選択解答
 全般的に難しいものではなかったと思われますが、法改正に係る設問がありました。No.73では正解肢の枝問の記述となっていますが、No.76では正解枝以外に出題されています。建築士の試験では改正部分は多く出題されますが、建築施工管理技士の試験でも留意する必要がありましょう。
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